ダイビングスクールの内容が改訂されています!

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皆様。寒いですねぇ。
あっちこっちから雪の便りです。FacebookもTwitterも雪で大騒ぎとなっておりますが、浜松はシトシト冷たい雨が降っているだけです。
全開もそうでしたし、今回もちょっとは雪になるかと思っていたけど一切雪の気配なし。
雨が降り続いております。

さて、当店ではすでにスタートしておりますが・・・改訂版PADIオープンウォーターダイバーコースですが、何が改訂されるのか?
(改訂と言っても、はっきり言うと明確化なんですけどね。)

まず、PADIのオープンウォーターダイバーコースの目的とできるようにならなければいけないことを明確にしてみましょう。

1)経験の範囲内で、インストラクターなどのダイビングプロフェッショナルがいなくても同等のトレーニングを受けたバディと一緒にダイビングを楽しむことができる。
2)シリンダー(タンク)の充填やレンタル、ダイビング器材の購入などのサービスを受けることができる。
3)経験の範囲内で、バディと一緒にノンストップ(あとで解説しますけど、用語の変更です。)ダイブを計画し、楽しみ、ログブックの記入ができる。
4)SPコースなどに参加するなど、ダイビングのステップアッププログラムに参加できる。

この4つがPADIのオープンウォーターダイバーのCカードを取得するとできるようになることの要約です。
コレは、今回の改訂に併せて変わったわけではなく、以前から、1978年にPADIオープンウォーターダイバーコースが発表されてから何ら変わらず続いている全く同じモノです。
ですから、ここを見て驚いている場合じゃないわけです(笑)
今までのカリキュラムでも、コレは十分に出来ていたし、このレベルになるのは容易な事だったのです。

しかし、カリキュラムを改訂し、明確化しなければいけない事実が時代の移り変わりと共に世界的に生まれてきたのです。
それは、もちろん、ダイビングの器材やスタイルの変化も含め、様々なことが変わってきたからなのです。

改訂する必要性は・・・

1)ダイビング中に発生するトラブルを防ぐこと
2)バディシステムの確立
3)適正ウェイトでのダイビング

この3つが疎かになっているのではないかという危惧、そして、疎かになった結果起こったと想像のできるダイビング事故の増加が背景にあるのです。

今回のPADIオープンウォーターダイバーコースの改訂で一つ明確にされたことがあります。
これは、担当するインストラクターだけではなく、参加されている方にも明確にわかるようにされました。
それは、『マスタリー』というものです。
既存のPADIオープンウォーターダイバーコースもマスタリーを要求していました。
しかし、『マスターする』ことがいまいち測定しにくいのも事実だったのです。そこで、PADIのオープンウォーターダイバーコースでは、マスターを測定する教材(ツール)を作り、それをコースの中で使用しながらマスターの度合いを測定していくという手法を作り出しました。(スキル練習/プランニングスレート)

また、知識開発部分でも、今までのダイブコンピューターの使用をさらに明確化し、ダイブコンピューターを使うダイビングスタイルを前面に出してきています。

具体的に各セクションごとに見ていくと・・・
知識開発部分でのおおきな変更は、いままでダイビングにおいて不明確だった用語(特に日本語で)を明確にしました。

タンク=>シリンダー
減圧不要=>ノンストップ
窒素酔い=>ガス昏睡(ガス・ナルコシス)
ハイパーベンチレーション=>深い腹式呼吸

そして、新しく用語として加わってきたのは

トリム
ミニダイブ
エア・マネージメント
正しい水面習慣
器材の正しい装着テクニック

このあたりです。細かいことの解説はまたいずれやりますが。
基本的にダイブコンピューターを使ってのダイビングを中心の知識開発になりました。
(必ずしもダイブコンピューターの数が揃っていて使える訳ではないと思うので、ダイブてーぶるやeRDP-MLでもコース開催はできます。)

限定水域(プールダイブ)も進化しています。
個人的な感想ですが、ここで求められているレベルをきちんと満たそうとすると、
いわゆる限定水域(海の浅場での練習)での練習では、かなりやりにくいのではないかと想像できます。
まぁ、アメリカの現状を見ていると、プールが使える環境が普通にありますから、それを考慮したプログラムの変化七日もしれませんが。
ダイブテリーズは店内に温水プールがありますから、とってもやり易いのです。

さて、大きな進化。
エア・マネージメントが明確になりました。コレは自分自身のエア消費の程度を把握するためのトレーニングです。

トリムの確認と調整も明確に行うことになりました。オーバーウェイトの問題点や、泳いでいる最中のホリゾンタルポジション(水平)など、前後左右に自由に動けるような調整と確認をすることが求められます。

さらにミニダイブという考え方が導入されています。
プールではありますが、バディ同士でダイビングをしてみる機会が与えられます。これはプランから緊急手順の確認や、ちょっとしたトラブルシューティングのシミュレーションも含まれます。ミニダイブは、プールという環境でバディで信頼し合いながらダイビングを経験することの最初の機会を提供するものです。

さらにエマージェンシーウェイトドロップというスキルも導入されました。
これは、今までも緊急時に片手でウェイトを取り外すスキルとして存在していたものをもう一歩前に進めて、落とすところまで。
落とせば浮力があるので、トラブル状態で沈んでしまうということが避けられるということです。
(実施方法は環境等で考慮する必要はありますが)


そして、正しい水面習慣を身につけること。
マスクをすぐに外さないとか、スノーケルやレギュレーターをくわえていること。また、BCDにエアを入れて浮力を確保することなど、当然といえば当然のスキルを明確にするというものも入ってきています。

オープンウォーター(海洋)ダイブでは・・・
ダイブ1にスキルが導入になりました。今まではディスカバースクーバダイビング(体験ダイブ)との整合性の為、ダイブ1にはスキル評価は導入されていませんでした。でも今回の改訂では、ダイブ4のスキルが少なくなり、ダイブ1にスキルが導入されています。
また、新しいスキルとして、SMB(サーフェスマーカーブイ)かDSMBをふくらませるというスキルや、ダイブ4ではバディでダイビングを行うなどの項目も導入されました。

Cカードを取得したあと、ダイバーがインストラクターやガイドに安全性の部分まで依存しなくても楽しめるようになるための改訂です。
本当に海に潜って楽しみたい方のために明確にされた部分の多いプログラムと考えていただければいいのかと。

今回の改訂ですが、インストラクター用のマニュアルや講習用のツールはすでにリリースされており、ダイブテリーズでは、今月からすでに新しい形でオープンウォーターダイバーコースを行っています。

このプログラム、ダイビングを本当に楽しみたい方にはピッタリのプログラム。
そしてプールを使って、プールでたくさん練習して、しっかり潜れるダイバーになるにはピッタリのプログラム。

今年こそぜひダイビングの世界へ!
私たちがきちんとしたプログラムで皆様のお手伝いをします。
近隣のインストラクターの皆様で詳細がよくわからない方もお気軽にお問い合わせくださいませー。






 
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ダイビングスクールの内容が改訂されています!
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